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syslab ISO network Report
コンサル現場から
REPORT No.76
2005.1.23
ISO9001の原点に戻る5つのポイント
当たり前のことであるが、ISO9001導入にあたり、実質効果を求める企業が増えてきている。ISO認証した企業で、ISOそのものの意義をぼやいたり、運用はしているが形骸化し、ISO維持のためのISOの仕事に追われている。中には自社ISOの維持費用を外注費に転化しコスト競争力を落としているのでは危惧することもある。
経営者がISO導入の目的を明確に全社員に伝え、全員参加型のしくみを作ることである。経営者自ら「初めに方針ありき」を原点に、「全社員と方針の共有、共感、共鳴」を通して、トップダウン型のマネジメントシステム(PDCA)を作ることである。
ISO9001要求事項、6.2.2d)に「組織の要員が自らの活動の持つ意味と重要性を認識し、品質目標の達成に向けて自らどのように貢献できるのか認識することを確実にする」とある。組織と個人の関係を経営者と社員が認識できるしくみづくりが実質的な効果だと思う。
特に、2000年版では、ISO9001構築にあたり、8つ原則をベースとしたビジネスモデルと捉えている。顧客志向を目指し、組織のパフォーマンス改善を継続的目標にすることが原点である。このパフォーマンスを経常利益であると定義することで、「全員参加型のISO」とは何かが明確になる。経常利益は、組織における経営者と社員の仕事の認識(目的)を表す共通言語である。
すべての企業には、「顧客に迷惑をかけない」という品質保証のしくみはすでに存在している。もし、ないとすれば、顧客からリピート注文が貰えず企業として存在していないからである。ISOは外部から見えるしくみづくりなので、不足している20%から30%のしくみを見直せばよいということになる。経営のしくみとしては、内部監査以外新しいものは求めていない。
■ムダなコストアップしないための5つのポイント。
1、戦略的目的で考える
何のためにISO9001を導入するか。(あるべき姿の追求)
2、“まね”しない
すべての企業はユニークである。(ひな型は、身の丈に合わない)
3、経営者自ら進める
品質管理でない。経営の質、マネジメントのしくみづくりだから。
4、トップダウン
初めに方針ありき、目的を追求するためのリーダーシップが必要。
5、全社員参画巻き込み
共通言語の経常利益追求(組織における重要性と貢献の認識)
結果的に、運用維持費ゼロのしくみづくりを目指す。
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