どの企業でも慢性不良という不良がある。経営者がうるさく言うと、不良率がいくらか下がるが、しばらくする一定水準に戻ってしまうという特徴がある。ISO9001を導入して、慢性不良を激減させるためにはどのように考えればよいのだろうか。
不良の原因として、“品質管理をやらなければ減らない不良”と“決めたことを確実に守れば減る不良”の2種類がある。装置工業以外のほとんどの企業の70%〜90%の不良は、決めたことを守っていないために発生している。
不良集計表をこのような観点から見てもらいたい。ISO9001は、決めたことを確実に守るしくみ作りである。ISO9001の導入及び運用活動で全社員が“決めたことを守る”という“自覚”をすることで不良を減らすことができる。
しかし、“自覚”を全社員に徹底するのが難しい。“自覚”は言葉で教えてもできるものではない。経営者と全社員は、方針を共有化する。そして、日常業務を通じて、
“いつも顧客から見られている”
“次工程はお客様、自分の責任で引き渡す”
“不良には、必ず原因がある”
ということを繰り返し、繰り返し訓練することである。
印刷業をコンサルティングしたとき、彼らが研修資料から社内啓蒙にとポスター掲示した。
ポスターの前でミーティングすることでイメージが共有化できる。問題が発生したらポスター見て行動を見直す。さすが印刷業、説得力がある。
下記、2枚のポスターを不良を減らす魔法のポスターと呼んでいる。
<ISOは、顧客満足の追求である> 品質方針を守ることで、信頼性、透明性、公平性を約束する。顧客に安心感、信頼感を与える |
<自分の責任で次工程に引き渡す> 不良は4つの作業手順を守らないことで発生する。 ?指示、?作業準備、?作業中の監視、?引渡し(自分の責任で渡す) |
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