長野県南部の10人〜80人規模企業5社でISO9001の集団指導をしている。この集団は、地元の商工会指導のもと、1〜3年間、5Sを中心にコストダウン活動を続けている。最近仕事は増えてきたが、なかなか利益がでないという。
企業活動のアウトプットである、経常利益を増やすためにISO9001の導入をしたい。また、ISOは、決めたことを確実に守る仕組みづくりなので無駄なコストをかけたくない。ISO9001導入費用は戦略投資と考え、投入費用は、出来ればISO認証までに回収したいという。
願ってもない話である。ISOのマネジメント8原則に示されているが、ISO導入のアウトプットは、組織のパフォーマンスの継続的改善を目標とすることである。そこで、経営者が考えるあるべき姿を達成するために“必要な経常利益はいくらか?”、を決めることからスタートした。
ISOマネジメントシステムは、PDCAによる継続的改善システムある。そのために下記のような手順で進めている。
経営者が、“あるべき姿”達成のための”必要経常利益”を戦略的に決める。
利益を確保するための利益構造は何かを知る。
”必要経常利益”を具体化するために、現状を踏まえた3年後、1年後の組織目標を決める。?
3〜1年後、3つの組織目標を利益シミュレーションを行いながら決める。 1)継続性・・・・経常利益(付加価値/人) 2)安定性・・・・損益分岐点比率(k/f比率) 3)成長性・・・・売上シエア
組織目標→部門目標→担当目標と改善目標の展開をし、実施、運用する。
月次で締め翌日、改善成果を経常利益、損益分岐点、売上高で評価する。
ISO9001は、“組織的に目標管理を支援するしくみ”と位置づけ、改善活動に全員参加できるマネジメントシステムの構築中である。
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