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コンサルの現場から

コラムNo.647

『組織力と組織風土で会社を変えた』


非常にうれしいことがあった。先週、22日、中澤製作所(千曲市上徳間)の中澤社長より、ISO認証機関より5つのISO認証書が届いたという連絡があった。統合ISOに挑戦して、組織力と組織風土を醸成した2年半後の快挙である。

中澤製作所は、高速プレスで電子部品、自動車電装部品のコネクター製造、精密金型の設計・試作、画像処理を取り入れた省力化機器の設計・製造をしている長野県千曲市の10名の企業である。

中 澤洋一社長は、3年前に2代目社長に就任、その1年後に、「組織改革」を進めるために、ISO国際規格を道具と位置付けをした。そして、統合ISOに注目し、経営 課題を解決するために、全社員を巻き込みながら順次準備を進めてきた。

なぜ、統合ISOを目指したかは、巷でISOに振り回されている企業が多いが、 ISO2015年の大幅改定で、より日常の経営活動に直結した規格構造になることを知り、経営課題である事業基盤の確立、事業の競争力強化を目指すこと で、社員を含めた利害関係者に貢献したいと考えスタートした。

2年半の成果は、社員が自立的に経営(経営計画の達成)に参加し、大幅な生産性改善を行い、結果、稼働率が大幅に上がり、売り上げベースで2年前に比べ約2倍になったという。このポイントは組織力と組織風土の熟成である。中澤社長の好意により、ISO認証準備中の進め方について紹介をしていきたい。

 

 

 

 


文・末広繁和
更新日:2014-10-27 06:46:37

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