うちの社員は利益意識がないとぼやく管理者によく出会う。それでは、社員に対して、利益とは何かをどのように教えているか、経営層と社員の認識している利益は同じか、共有の合言葉になっているかを聞いてみるが、あいまいな場合が多い。
わりと多いのは、月次決算をそのまま社員に示し、利益額が増えたかどうかを説明している。その利益はどのように計算しているかというと、全部原価計算で計算するか、管理会計で計算するかの2種類ある。コストダウンにつながっている会社は管理会計で示している場合が多い。
全部原価計算で示している場合、数値の変化は分かるが、一人ひとりが何をすればいいのか、分かっていないことが多い。このようなことの結果、利益を教えているのに利益が増えない。これを捉えて、社員の意識が低いと言っている。本当に利益意識がないのか、そんなことはない。利益とは何かをうまく教えていないだけである。
できるだけ、利益をイメージで捉え、そして、利益とは何かを知り、なぜ、利益が必要か、利益を出すためには自分は何ができるか、認識し、改善活動を行うことである。管理会計で利益の構造を示した図を紹介する。
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