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コンサルの現場から

コラムNo.487

『対話による有効性監査の進め方』


内部監査員養成講座の2日目のお題は、慢性不良のある製造現場の写真を題材にして、「有効性監査をどのように進めるべきか」の運用維持費ゼロの内部監査の進め方を研修した。

研修の事前準備。
・年間のクレームパレート図と現場写真。
・この写真には、5S、作業の標準化から見て不良原因がたくさんある。
・このような現場の場合、課題に対して、不良発生原因のキーとなる項目をパレートの原則に基き、監査の着眼点を見付けることである。部分最適化より全体最適化を目指す。

研修における有効性監査の進め方の手順を紹介する。
1.監査チームで短時間対話法によるワークショップで監査項目を絞り込む。
アイスブレイク:5分(グランドルール、役割分担、チーム名)〜共有;2分(テーマの認識)〜発散:10分(独創、響創)〜収束:7分(一言でいえば)〜 合意:10分(行動スタイルのタイトル付け、人気投票、関連シナリオづくり)〜メンバー間の認識共有:3分(発表のための作戦会議)〜発表;2分(シナリ オ)。
この結果に基き、メンバーの合意による監査項目の決定。

2.短時間監査法(ロールプレイ)
監査の実施:7分(オープニングミーテイング、ヒヤリング)〜監査チームの不適合の整理と判定:3分〜クロージングミーテイング:2分(披監査部門の承認)

3.講師によるロールプレイのレビュー
・ヒヤリングの進め方、特に、現状を把握するためのオープン・クエッションとクローズド・クエッション
・「アラさがし」か「しくみのズレ」か、披監査者のモチベーションへの配慮
・証拠に基いているか、対話が空中戦になっていないか
・監査者と披監査者の「対話で気付き」があった部分の確認

予防処置を意図し、全体最適化を狙った内部監査員のトレーニング方法の例である。


文・末広繁和
更新日:2013-04-20 01:19:32

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