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コンサルの現場から

コラムNo.47

『タイ企業はISO認証のアピールがうまい』


バンコク国際空港からバンコク市内へ向かうタクシーの中からでも、病院の壁、大きな看板、工場の壁、工場入口のサインボードなど、至る所にISO9001の看板が見られる。

昨年、ISO9001の認証した企業、操業13年社員50名のTop Tube Manufacturing Co,.ltdに寄ってきた。バンコク市内から40分 BANGNA TRAD ROADの自動車用、家電用ブライテンチューブメーカーである。

工場内に入ると認証時に比べ、さらに見通しが良くなり、ものの流れが改善されていることが一目でわかる。機械は明らかに手で絶えず拭いている。5Sでいう清掃、機械を磨くことが徹底していることがうれしかった。聞いてみるとISO認証後、生産が4割増えたが人員は増えてないという。数値を見せていただいたが驚くべき状況だった。

何が変わったかというと、社員が明るくなった、あいさつがよい、改善はトップの号令だけではできない。社員が仕事や会社に対するプライドを持ち、自分、会社、社会との関連が感じられることの意味が大きい。工場側壁の大きな垂れ幕、配送用トラック看板が社員の意識付け、活性化に一役買っているように思えた。

この工場のアピールポイントは、JISQ9001の表示にある。日本企業でも社員のプライド、自信向上のために社会へのアピールを工夫していただきたい。


文・末広繁和
更新日:2003-07-21 11:03:21

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