ISOを活用した組織を元気にする
シスラボISOネットワーク

シスラボISOネットワークトップイメージ

コンサルの現場から

コラムNo.463

『利益に直結するISO』


なぜ、ISOが必要ですかという質問からスタートした。結局、日本経営品質賞でいう、顧客価値の基本理念に行き着いた。企業・組織の目的は、顧客価値の創造であり、その活動の結果として利益が得られる。

それでは、利益とはなんですか、全社員の共通認識としての利益と何ですか、という話になると行き詰ってしまう。
この会社でも、全員参加の改善を通して、会社をよくしよう、利益を確保しようという、お題目には、上がっているが、具体的方向付けがされていない。そのため日常活動と利益は直結しなくなっている。

企業活動における利益を考える時、財務会計と管理会計を使い分けることを薦めている。企業の最終的収益関係は財務会で示されるが、利益をどのように確保し ようかとした時、財務会計では分からない。管理会計をうまく使いこなすことである。まして、全社員に財務会計を教えても、何をすれば、どのように変わるか を教えることができない。

経営層と現場サイドが、利益を増やすための改善成果を利益で評価できなければ、お題目になってしまう。ISOをシステム構築する場合は、利益教育からス タートすることにしているのはこれが理由である。利益は多ければ、いいというものではない。企業にとってなぜ、利益が増えたのか、なぜ減ったのかが見えな ければ、ISOの導入目的が見えなくなる。

ISOで利益を考えた場合、PDCAのマネジメントサイクルのしくみを構築し運用する。だから結果として、利益が出るのである。なんとなく利益が出た、出ないでは管理活動とはいえない。


文・末広繁和
更新日:2013-04-09 03:21:09

シスラボISOネットワークバックイメージ
SYSLABISO.com  
(C)2000-2008シスラボISOネットワーク All rights reserved.
コンテンツ内の画像、文章、HTMLなどの転載禁止
著作権で保護されています。
Powered by CINFO.jp
  シスラボ・スエヒロ
syslab-ISO-networkを運営している シスラボ・スエヒロのホームページ。
お問い合わせ・質問などはこちらまで。