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コンサルの現場から

コラムNo.286

『ISO9001-2008版にどのように取り組むか』


2008年11月15日にISO9001-2008版追補改定が行われた。移行期間の終了は2010年11月14日までである。2009年11月15日からは2008年版で審査が行われる。今回の改定は、ISO9001の意図を明確にするものである。

巷では、ISO9001を適用しているが、クレームや不良が減らない。品質保証がされていない製品が提供されている場合がある。ISOの運用が審査のためのもので、ISOと現状システムが遊離し、ISOが形骸化している。運用維持費を考えると、更新しようかどうか迷うなどの課題が抱えている。

改定規格の特徴は、品質マネジメントシステムのアウトプットとして、下記2つを強調し、その適合を求めている。
1、顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品を一貫して提供する能力をもつことを実証する必要がある場合
2、品質マネジメントシステムの継続的改善のプロセスを含むシステムの効果的な適用、並びに顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項への適合の保証を通して、顧客満足の向上を目指す場合

改定された規格は、要求事項の追加や要求事項の意図は変更していない。上記、要求事項を満たしている場合は、大きな見直しは必要ないが、本来の意図が理解されていない、誤解されている場合は、品質マネジメントシステムの運用の変更や大幅な見直しの対応が求められることになる。

■?Syslabテキスト 「ISO9001-2008版追補改定」

対応が必要かどうかの品質マネジメントシステムの見直し方法は、上記、アウトプットである、要求事項を満たす製品の提供が実証できるか、要求事項の適合の保証ができるかを、品質マニュアルに示すプロセスの順序と相互関係で社内及び外部に理解できるように説明できるかどうか、自問してみることである。

Syslab方式では、当初からISOを改善の道具として位置づけ、品質マネジメント8つ原則に基づき、「組織の総合的パフォーマンスの継続的改善を目標とする」を基本にしている。品質目標の設定は「付加価値の確保、向上」を数値化目標とすることで、経営計画との直結を提案してきている。ISOを採用することで経営の質を向上させ、「元気な企業をつくる」という当方のコンセプトに基づいているからである。

ISO9001-2008年版対応の内部監査員養成セミナーを2月度より開始している。最近、特に力を入れているのが、筋の通った目標展開で組織目標を明確にし、自分の職場で対話を通して、全員参加で職場目標をつくり、実施し、計画(目標値)との評価、ズレの処置(PDCA)を自立的に対話による支援型のリーダーの育成を行っている。

■?セミナー情報は、こちらから。


文・末広繁和
更新日:2009-03-15 12:44:49

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