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コンサルの現場から

コラムNo.276

『環境ISO「紙、ゴミ、電気」は卒業しよう』


ISO14001を認証して5年経過した企業の管理責任者から、今まで目的・目標を設定するとき、紙、ゴミ、電気を改善テーマとして展開してきたが、もう目に見えた低減が望めない、また、プラス環境側面も定番メニューでマンネリ化し、行き詰まり、悩んでいるという。紙、ゴミ、電気にこだわっているとだいたい2〜3年で限界が来てしまう。

このような状況を打破するためには、環境ISOの目的・目標を設定する「その目的は何か」を追求することである。「目的の目的は何か」を考えると、会社を継続的の発展させること、きちっとした利益を確保するということに行き着く。目標は、紙、ゴミ、電気の低減ではなく、発生源を取り除くという今までとは異なる観点が見えてくる。

ISO14001の狙いは、環境に与える負荷を低減することである。経営という観点から見たら環境負荷を低減することで、ムダを取り除き、利益に貢献すること、即ち、企業活動の付加価値向上させることが狙いである。平たく言えば、環境ISOを運用することで、儲かる企業を作ると位置づけることである。

そのために、組織として取り組むこと、個人として何ができ、どのように取り組むかを考えることである。効果的なことは、不良ゼロ、歩留りを上げること、一人当たり、時間当たり生産数を増やす生産性向上を数値目標に落とし込むことである。ベンチマークを決めれば、どこの企業でもいくらでもやることがあり数値目標化し易い。

不良ゼロは、もの、人、エネルギー、廃棄物のなどのムダな資源の削減となる。生産性向上は、エネルギーの原単位を向上させ、省資源となる。双方ともCO2削減に直接貢献し、環境負荷の低減となる。さらに、目標値をCO2換算することで、組織としての会社でも、個人の家庭でも同じ目標数値となり、見える化ができ、組織でできること、個人でできることが明らかとなり、ISO14001がより身近になる。


文・末広繁和
更新日:2008-06-30 12:41:08

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