ISOを活用した組織を元気にする
シスラボISOネットワーク

シスラボISOネットワークトップイメージ

コンサルの現場から

コラムNo.266

『環境ISOが利益につながらない』


ISO14001を認証している企業である。環境パフォーマンスの改善について何を目標として進めたらよいだろうか悩んでいる。いままで電気量削減と紙の使用量削減を主な目標として運用維持してきた。作業の段取り時間改善、加工時間短縮に取り組み、それなりの成果があったが、電気量が期待通り削減されなかったという。

ISO14001認証当初、何を目的にするか近隣の企業にいろいろ聞いて見て、電気量と紙だということで目標設定したという。目標管理の枠組みを見せていただいたが、形として整っているが、最初に行う、環境側面の拾い出しを事務局で行っている。スタートが間違っている。

環境側面とは何か、環境影響とは何か、本来、環境側面改善に取り組むべき、直接作業現場や間接部門現場の人たちが参加してない。各職場のサイトで環境側面を全員参加で拾うことが、環境側面の意味や環境影響の意味を理解・徹底することができ、環境負荷をどのように改善できるかが見えてくる。

儲かるISOにするためには、企業の利益とは何か、環境と利益の関係を認識しなければならない。5Sはムダを見えるようにするための手法であり、ムダと利益の関係を認識した上で、全員参加の観測面の拾い出しを行うと環境目標が作りやすい。


文・末広繁和
更新日:2007-05-14 12:37:25

シスラボISOネットワークバックイメージ
SYSLABISO.com  
(C)2000-2008シスラボISOネットワーク All rights reserved.
コンテンツ内の画像、文章、HTMLなどの転載禁止
著作権で保護されています。
Powered by CINFO.jp
  シスラボ・スエヒロ
syslab-ISO-networkを運営している シスラボ・スエヒロのホームページ。
お問い合わせ・質問などはこちらまで。