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コンサルの現場から

コラムNo.240

『チーム力によるQCD改善が必要』


最近の製造業は、原油の高騰による原料コスト高になっているが、数量景気による量産効果で売上高が伸びることによって利益を確保している。しかし、しかし、売上が鈍化してくると利益も急速に悪化してくると思われる。

この時期に、次の一手としての新分野への進出、新製品の開発、新事業への展開などの投資を支えるコストダウン改善体制が必要である。

将来費用としての必要利益を確保する「筋の通った経営計画」のもと、ビジョンの形成から組織目標への展開、さらに職場のQCDを改善する目標管理体制の確立が決め手となると思われる。

企業の現場では、仕事量が多くなると共に精神的、肉体的余裕がなくなり、ポカミス、不良手直し、設備のチョコ停、工程アンバランスなどの「手待ちのムダ」による生産性低下が起きている。

さらに、高度成長を支えてきたQCサークル、小集団サークルがほとんど消滅し、職場の人間関係も変化、各人がバラバラになり、チームで仕事をするチーム力が低下してきている。

しかも、2007年問題は、企業内からチームで仕事をした経験者がいなくなり、ますますチーム力が低下することが危惧される。

特に、小規模企業において、職場リーダーが育っていないことが目に付く、そのためQCD改善の運用知識や仕事や改善の面白さが伝えられていない。このような背景からか最近チーム力をつけるための企業内教育、行政主催の公開講座が増えてきている。

チーム力をつける教育として、利益と社員自身の関係の認識、利益は経営者と社員の共通言語という認識、利益を評価基準とした改善の着眼点を見つける訓練、人を動かすためのリーダーシップ訓練が必要である。

単発研修では成果が得られない、12〜15時間かけた気付きのファシリテーション技術を活用して、各人が「知識を学び、やってみる、そして実践する」ワークショップ型の研修が効果的である。


文・末広繁和
更新日:2006-08-27 12:26:50

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