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コンサルの現場から

コラムNo.193

『5Sは付加価値を増やす道具と認識する』


80名の企業の現場である。機械設備はベタベと汚れ放題、手で拭いている気配がない。社長から5Sに力を入れていると聞いていたので、5S責任者に5Sの目的は何ですかと聞いてみた。現場をきれいにしてお客様に安心していただくことですと言う。ものをきれいに並べ整列が5Sと理解しているらしい。

経営の方針として5Sを重要視しているというが、だれも、汚れ放題の機械に疑問も持たず使用している。機械の汚れは、作業者の問題というよりも経営者が現場を見てないことに問題がある。さらに言えば、経営者が5Sとは何のために行うのか、5Sがどのような形になればよいのかを社員に認識させていない、要するに方針が共有化されていないのである。

このような状態を改善するには、まず、5Sを行う目的を明確にして全社員が方針を共有化することがスタートである。目的には?不良発生の予防、?作業の効率化、?顧客満足(安心感、信頼感)の3つある。次に、5S活動によって、一人当り付加価値を増やすという認識がないと5Sの維持が難しい。

そのために、機械を手で拭くことから徹底する。 目的は機械を壊さないこと。機械の精度(工程能力)を維持すること。機械がチョコチョコ止まらないこと。即ち、機械の稼動率を維持し、生産性を上げること。事前に不良を予防することである。そして、機械と人が物を作るパートナーと認識することが一人当り付加価値を増やす。

お客から見て、この会社にリピート注文したいと思われるまで5Sを進めることである。顧客満足は、顧客が当社をどのように受け止めているかであり、信頼性、安心感を顧客に与えることである。 5Sはわかり易く効果的な方法といえる。


文・末広繁和
更新日:2005-09-27 12:08:39

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