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コンサルの現場から

コラムNo.169

『組織のパフォーマンスを良くする品質目標とは何か?』


あるISO専門誌の特集記事で、アンケートによる61事業所の品質目標が掲載されていた。品質上のクレーム、社内不良、顧客満足などを品質目標項目にしている事業所は多いが、直接企業利益を品質目標項目に取り上げている事業所が少ないので意外な気がした。

ISO9001は、品質管理の規格ではない。経営の質、仕事の質の規格であり、組織のパフォーマンスを継続的に改善することを目指す規格である。当然、ISO9001を認証したら会社が良くならなければならない。しかし、ISO認証したが、目に見えて変わったという会社の話は少ない。

ISO9001を認証するための文書化・運用、クレーム、社内不良削減だけの品質目標、決めたことを守っているかの内部監査だけでは、現状よりいくらかは良くなるが目に見えるということにはならない。

例えば、目に見えるというのは、経常利益(売上高ではない)が計画通り確保できた、損益分岐点比率が計画通り確保できたということではないだろうか。その過程として、慢性不良が半減した、少人化した分受注が増えた、単品の付加価値率が増えたということではないだろうか。

ISO9001は継続的に改善を進めるためのPDCAの仕組みであり、ISO認証そのものでパフォーマンスは良くなるとはいえない。パフォーマンスを良くするための測定可能な品質目標を設定し、その目標実現のために改善活動(PDCAを回す)を行い、計画対実績評価し、差異の是正処置をすることである。

ISO9001の導入時、組織のパフォーマンスを経常利益と定義することをお薦めしている。品質方針を経営品質と捉え、経営品質達成のために筋の通った経営計画を立てる。その実現のために月次改善計画たて、実施した結果を月次で経常利益を評価する。この経営計画を品質目標とすることが、ISO導入による目に見えた成果を得る方法ではないだろうか。


文・末広繁和
更新日:2004-04-11 11:58:39

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