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コンサルの現場から

コラムNo.167

『スリムなISO9001文書化のコツ』


いろいろな企業でISO9001導入をお手伝いしている中で、「ISO9001は品質管理の規格でない」と話をするが、どうしても作業の標準化の文書を作りたがる人がいる。94年版のISO9001のタイトルは、「品質保証の国際規格」、2000年版のタイトルは、「品質マネジメントの国際規格」となっている。

もともと規格の要求は、品質管理によるものの質の適合性は当たり前のこととして、経営の質、仕事の質、しいて言えば経営品質を言っている。ものづくりにおいては、品質管理による不良対策とISOによる不良対策は異なる。

ISOはシステム運用によって不良対策をするので、慢性不良が半減する。もし、慢性不良が減らないのであれば、決めたことを確実に守るという体制が築けなかったことによる。したがって、規格で要求されている文書化は、手順(procedure)であって標準(standard)ではない。

すべての企業は、顧客に迷惑をかけないという品質保証のしくみはそれなりにできている。もしできていなければ、企業として存在していない。内部監査以外は、特に新しいことはない、当たり前に行なっていることを、外部から見えるように仕事の順序と責任を文書で表したのが手順書である。

経験的に企業規模180人位までならば、ISO9001で要求されている136項目は50頁前後の文書で十分表現できる。特に、作業現場では1頁の手順書の運用で確実に慢性不良削減ができる。50頁前後の手順書ならば、読んだ端から忘れることもなく、メインテナンスが効果的に行なえる。文書体系は、一般的なピラミット構造でなくフラット構造で表現するのがコツである。

過去に品質管理を担当していた人、他社で成功したISO文書を物まねしようとする人は、手順と標準の区別がつかない場合が多い、もう一度、ISOマネジメント8原則からISOとはなんのか、目的を追求してみる必要がある。


文・末広繁和
更新日:2004-02-08 11:58:01

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